「自宅警備員」




外の世界は今日も雨 台風が近いらしい
流れ込んでくる情報は 砂の様にすり抜ける

明日への道は果てしなく 電波の霧で霞んでいる

形のない『夢』という空想を追いかけるよりも
自分を守るのが僕の強さ

実体のない『自分』というアンドロイドと闘うよりも
自分を守るのが僕の強さ

青い空よりも煌びやかに僕を照らすブルーライトに導かれて
完成された世界の住人となる

完成された僕を無数のノイズから守り抜く

完成された時間を保存する



オフ...



台風が去ればまた『今日』が来る

『明日』からまた戦い続ける...