「送る、見送る」




だって悲しいじゃないか
もし君がふりかえったら
今日のデキゴトもちょっとさめちゃうでしょ
もしそこに僕がいなかったら
改札口で抱き合っても
アパートの前でキスしても
もしもう僕がいなかったら

だって寂しいじゃないか
もし君がふりかえったら
今日のデキゴトもちょっとさめちゃうでしょ
もしそこに僕を見つけられなかったら

僕だったらそう思う

僕の腕をつかんでかぶりをふるような君だから
きっと悲しいよね
寂しいよね

だから僕はそこにいる
君が改札口を通っても
僕は君をそこから見送っているよ
君がもう二度ふりかえって手をふっても

君が角を曲がってしまうまで
君がドアを閉めてしまうまで