「利用した者、させた者」
著者:創作集団NoNames



   −3−

 夜7時、耕二は自宅で先の書類に目を通していた。
 外は3時過ぎから梅雨の雨模様一色へと変わっていた。
「…はー・・これは凄い。よくこんな物が手に入ったもんだ。まるで内部に…!!」
 耕二は口にしてその事実に驚嘆した。
「やはり『死の商人』なのか…」
 耕二はその言葉を頭の中で反芻していた。
 雨音は静かに耕二の思考を徐々に浸食していった。
「…もう戻れない…」
 耕二は呟く。誰が聞いているでもない静かな部屋で…




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