「帳」





 とめどなく押し寄せては
 返す波のように
 静かに
 内に秘められた 鮮やかな熱情

 幾度となく 君の名を呼ぼう
 固く閉ざされた その唇をほどいて
 深く深く
 今 夜がさらなる闇へと沈む

 たとえばそれは
 絡める吐息の熱さ
 触れ合う肌のいとおしさ
 そこに無駄なものはなに一つない