「狂った週末」




閉じ込められてる様に 過ぎゆく時間
明確に ただ鮮明に 寄り添う幻

狭い部屋の白い壁 今も居る様
鮮やかに ただ憎らしく 消えてはくれない

リミットを越え振り切れた想いは どこへ行く
ぐるぐる ぐるぐる 纏わり付く
差し出した手に辿り着く先があるとしたら…
その手でも 首筋でも 構わない

誰よりも愛しいあなた 今もそこに
ガラス細工の笑顔 触れれば砕け散る  
この狂った週末に 姿を現しては
薄紫の闇の世界へと 僕を引きずり込む

無重力の中漂う時 手の届かないギリギリのスリル
微かに響いた嘲笑が 地獄の底への道標 

やがて狂った夜は明ける

灯を付ければ いつもいない…