「飛んで悲に入る夏の虫」



小さな小さな 世界で生きてる
地球儀よりも もっとちいさな

どこにも行かないでと
貴方は言う
だから僕はどこにも行かない

白と黒が交じり合おうと 灰色になるだけ
混沌とした世界は 悲しき愛の色

夏に出逢い 夏を繰り返し
冷たい太陽だけが この身を焼く

幸せの色 見失った
僕は今日も蚊帳の中

それでも貴方は 愛を求める

そして僕は愛に答える

ちいさなちいさな悲しみの中で
冷たい冷たい夏の中で