「無題」





 誰もが平等とは言うけれど

 こんな終わり方は

 誰もが望んじゃないのかもしれないよ



 鈍い暑さと 苦い熱風の中で

 陰り行く夏を 往くとき


 止まらない歩を 止める術を

 誰もが探しては あきらめる






 区切られる時の その永遠の中に

 誰もが永遠を得られない 矛盾


 それは誰もが 己の無力を嘆き

 己の無力を悟る 夏の終わり